Japan
2011-11-24 Press Release - 優れたリーダーを輩出する企業2011年調査の結果発表

Release From Aon Hewitt Japan

エーオンヒューイット
優れたリーダーを輩出する企業 (Top Companies for Leaders) 2011年調査の結果を発表、米 RBL グループおよびFortune誌と共同で実施
アジア・太平洋地域からは6社が選出 リーダーシップ開発・育成に対する企業の取り組みと企業業績の関係が明らかに

 

東京、2011年11月22日 ― 2011年の優れたリーダーを輩出する企業調査 (Top Companies for Leaders、以下、TCFL) では、IBM、ゼネラルミルズ、P&Gがランキングの上位3社を占める結果となりました。TCFLは、エーオンヒューイットが、米RBLグループ(リーダーシップの調査・分析・コンサルティングの専門会社)およびFORTUNE(フォーチュン)誌と共同で世界中の企業を対象に実施しているもので、企業のリーダーシップ育成・開発に関しては最も包括的な調査になります。TCFL企業の選出とランキングは、独立した第三者機関が行い、対象企業は、リーダーシップを育む文化の強さ、グローバル規模でのリーダー育成実績、事業戦略とリーダーシップ戦略との整合性、業績とその企業の評判など、さまざまな指標で評価されます。

グローバルで470を超える企業が参加した今回のTCFLでは、事業戦略とリーダーシップ戦略の間に強いつながりがあることが明らかになりました。グローバルランキングに入ったすべての企業において、その企業が果たす戦略的な責務の一つとしてリーダーシップ育成への投資が行われているとの証言が得られました。ランキング上位企業のおよそ85%が、自社のリーダー達はリーダーシップ開発・育成への投資が企業業績におよぼす影響について明白に説明できるとしています。それ以外の企業ではこの割合は54%にとどまります。同様に、上位企業の92%が、自社のステークホルダー達はリーダーシップ戦略がどのような価値を生み出しているのかを理解していると語っています。それ以外の企業ではその割合は78%になります。

「時には優秀なリーダーがいるにも関わらず失敗する組織もあるでしょう。しかし、優秀ではないリーダーに率いられた組織の挑戦はことごとく失敗に終わります。」エーオンヒューイットのアジア・太平洋地域担当リーダーシップコンサルティングプラクティスリーダー Ajay Soni はこのように述べています。「アジア・太平洋地域からは6社がグローバルランキング25社に入りました。高い成長性と業績を共通の目標とするアジア・太平洋地域においては、リーダーシップ開発が注力すべき領域であることは経営者層にとっては明白です。仮に、経営者が成功までの青写真を描き、そのために必要なプロセスやリソースを持っていたとしても、リーダー層がそれを有効に活用できない、あるいは活用しようとしないのであれば、失敗に終わる可能性が高いでしょう。すなわち、リーダーシップの開発・育成に対する総体的なアプローチへのコミットメントこそが、企業の成功への礎となるのです。」

また、RBLグループパートナーでありミシガン大学ロス・ビジネス・スクール教授のDave Ulrichは次のように付け加えます。「リーダーシップはもはや社員だけのためのものではありません。良いリーダーは、顧客、投資家、あるいは地域コミュニティなどからの期待にも等しく応えるように行動することが求められています。顧客からの期待によってリーダーの行動が良い方向に変化しだしたとき、持続可能なリーダーシップブランドが生まれるのです。」

評価、アセスメントの実施がTCFLに選出される企業になるための決め手 
TCFLに選出された企業では、キーとなるリーダーシップ開発プログラムの評価や、強固なリーダーシップパイプラインを維持するための自社の能力に関するアセスメントが実施されています。ランクインしたすべての企業で自社のサクセッションマネジメントプログラムに対する評価が行われている一方で、ランク外の企業で後継者育成の効果を分析しているのは48%にとどまります。さらに、上位企業の92%がリーダーシップ開発プロセスの有効性を検証していますが、それ以外の企業で同じような検証を実施している割合は61%です。同様に、ハイポテンシャルの人材育成プログラムについての評価を実施しているのは、上位企業で84%、その他の企業では49%です。

将来計画という観点では、ランクインした企業の92%が、リーダーシップパイプラインの強さおよびリーダーを維持するための自社の能力を測定しているのに対し、ランク外の企業で同様の試みを行っているのは60%にしか過ぎません。さらに、ハイポテンシャルタレントを惹きつける自社の能力を測定しているのは、上位企業で92%、その他の企業で69%です。また、同じく92%の上位企業が、将来重要な役職につけたい候補は自社の人材プールにいると回答しているのに対し、他の企業ではこれが58%にとどまります。

TCFL企業ではトップマネジメント自身がリーダーシップ開発・育成に積極的に関与 
TCFL上位の企業になるほどマネジメントがリーダーシップ開発プログラムに関与する割合が高まります。ランクインしたすべての企業において全CEOおよびシニアマネージャーが自社のリーダーシップ開発プログラムになんらかの形で関与しています。一方、それ以外の企業では、リーダーシップ開発プログラムに関与している割合はCEOで62%、シニアマネージャーで79%となっています。また、ランクインした企業の92%のCEOおよびシニアマネージャー全員がコーチングまたはメンタリングプログラムに関与しているのに対し、それ以外の企業ではそれぞれ、61%、79%の関与にとどまります。

日系企業の選出はゼロ
今回の調査では、残念ながら日系企業のTCFL選出はありませんでした。調査に参加した日系企業に見られる特徴として、「強力なグローバルビジネス戦略を有している」という点では概ね高い評価が得られています。その一方で、「ビジネス戦略を実現させるためにリーダーシップ戦略が必要」と経営幹部が認識し、「自社にとって『好業績を導く優れたリーダーシップ』を明確に定義」し、「その定義に基づいてリーダーを選抜、育成、サクセッションプラニングする」というところまでうまく結びつけられていないことが指摘されています。

エーオンヒューイットジャパン株式会社代表取締役社長の堀江徹は次のように述べています。「日本企業では、ビジネスの継続的成長、終身雇用、年功序列、まじめな日本人単一民族、といったことが背景となり、ヒト・モノ・カネの経営資源配分の中で、ヒトについては経営戦略マターとして位置づけられて来なかった。また、リーダーは会社が積極的に育成開発せずとも自ずと育ち、一人のリーダーに頼らずともチームワークとフォロワーシップで組織を回してきた。ゆえに経営幹部が自ら多くの時間を費やして次世代リーダーを育成するということを行ってきた企業は多くない。グローバル時代になり、従業員の国籍や性別、年齢といったダイバーシティーが進み、複雑で混沌とした社会になる中、明確なビジョンや方向性をタイムリーに強く打ち出すことができるリーダーの育成開発を経営戦略として位置づけ、リーダーが輩出される仕組みづくりに取り組んでいくことこそ、グローバル競争に打ち勝つための鍵だと信じている。」

 

-以上- 


本調査について 
1,200を超える企業拠点からのデータ改修、900を超えるエグゼクティブインタビューを経て、2011年エーオンヒューイットの優れたリーダーを輩出する企業 (Top Companies for Leaders) は選出されました。企業におけるリーダーシップにおいては最も包括的なプログラムとしてグローバル規模で実施された本調査では、リーダーシップ開発・育成と企業の業績の関係について検証が行われました。ここでは、企業が優れたリーダーをどのように評価、選出、育成し、リーダーシップ開発プログラムをどのように実施しているのか、あるいは、それらを実施するためにどのような戦略を実行しているのかが明らかになりました。本調査に関する詳細は www.aon.com/topcompanies にアクセスしてご覧ください(但し、英語サイトとなります)。

エーオン ヒューイットについて 
組織人事コンサルティングおよびアウトソーシングサービスの分野におけるグローバルリーディングカンパニーのエーオンヒューイットは、クライアント企業のパートナーとして、福利厚生や人材管理に関連して組織が直面する、複雑な財務上の課題解決と業績向上をお手伝いします。エーオンヒューイットが提供するサービスは、人事管理、退職金・年金、投資管理、保険・福利厚生、報酬等、人材管理に関わる幅広い領域をカバーしており、クライアント企業に最適な提案、設計、導入、運用等を行います。エーオンヒューイットの組織は世界90カ国/地域に展開し、29,000名のプロフェッショナルを抱えています。エーオンヒューイットのサービスはクライアント企業とその従業員に対してより働きやすい職場と環境の提供を実現するものです。エーオンヒューイットジャパンは、旧エーオンコンサルティングジャパンと旧ヒューイット・アソシエイツの事業統合により20102010年10月に日本で営業を開始しました。2011年6月13日には、エーオンのグループ企業であるマクラガンパートナーズアジアインク(金融機関に特化した人事コンサルティング会社)と同じオフィス(東京都港区赤坂)に本社を移転しました。このオフィス統合によって、より幅広く、質の高いサービスをお客さまに提供する環境が完成しました。

Aonについて(英語
Aon Corporation (NYSE:AON) is the leading global provider of risk management services, insurance and reinsurance brokerage, and human capital solutions and outsourcing. Through its more than 59,000 colleagues worldwide, Aon unites to deliver distinctive client value via innovative and effective risk management and workforce productivity solutions. Aon's industry-leading global resources and technical expertise are delivered locally in over 120 countries. Named the world's best broker by Euromoney magazine's 2008, 2009 and 2010 Insurance Survey, Aon also ranked highest on Business Insurance's listing of the world's insurance brokers based on commercial retail, wholesale, reinsurance and personal lines brokerage revenues in 2008 and 2009. A.M. Best deemed Aon the number one insurance broker based on revenues in 2007, 2008 and 2009, and Aon was voted best insurance intermediary 2007-2010, best reinsurance intermediary 2006-2010, best captives manager 2009-2010, and best employee benefits consulting firm 2007-2009 by the readers of Business Insurance. Visit http://www.aon.com for more information on Aon and http://www.aon.com/unitedin2010 to learn about Aon's global partnership and shirt sponsorship with Manchester United.

RBL Groupについて(英語) 
The RBL Group is a strategic HR and leadership advisory firm. For over 25 years, its principals have collaborated with leading global organizations to strategically align corporate and business strategy to ensure sustainable high performance through the integration of theory, applied research, and practice. The RBL Group has trained and redesigned some of the best-managed companies in the world, helping them achieve significant improvements in bottom-line results. It is recognized internationally for innovative research and publications on Leadership, Intangible Assets and Strategic HR, including hundreds of articles, more than 400,000 books sold, numerous industry awards, and recognition as outstanding educators and advisors by leading business publications. For additional information about The RBL Group, its principals and expertise, visit www.rbl.net.

Fortuneについて(英語) 
FORTUNE magazine is a global leader in business journalism with a domestic circulation of over 850,000 and a global readership of nearly 5 million, and major franchises including the FORTUNE 500 and the FORTUNE 100 Best Companies to Work For. FORTUNE Live Media extends the brand's mission into live events, hosting a wide range of annual conferences, including FORTUNE’s Most Powerful Women and the FORTUNE Global Forum. FORTUNE publishes English-language editions in Europe and Asia, and local-language editions in China, Turkey, South Korea, Indonesia, India and Greece. FORTUNE magazine’s online home is CNNMoney.com. CNNMoney.com averages more than 13 million unique visitors a month.


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